6年生は年に3回(学期に1回ずつ)コミュニケーション教育の授業を実施します。2学期は「転校生がやってきた」というテーマで子どもたちが“対話劇”を創ります。最初は指定された台本通りに劇を進め、次に劇の中の台詞を子どもたちが話し合って決めて演じるという活動をします。子どもたちはグループで話し合って内容を決めて演技をしましたが、どのグループも工夫を凝らして自分たちオリジナルの会話内容が考えられていました。このようにグループ内で話し合い、お互いが折り合いをつけていくという「合意形成」もコミュニケーション力を身につける手段に1つです。最初はどうすればいいか戸惑っていた子どもたちも、話し合いになると活発に話し合い緊張がほぐれた様子でした。子どもたちの感想からは「一人一人が役になりきり、最後までやりきることができた」や「グループみんなで考えた劇をとおして、作品を創る喜びを味わうことができた」、「いろいろな意見が出てまとめるのが大変だったけど、話し合いながらとても面白い劇をつくることができた」、「○○グループの表現が自分たちにはなく、工夫の仕方がいろいろあって面白い」、「意見を出して話し合う大切さを学んだ」等の感想が上がっていました。このように最初は緊張してどう動けばよいか分からないことでも、一歩踏み出すことで本来自分が持っている力が出せたり新しい発見ができたりすることを学べたのではないでしょうか。
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