2012/09/19(水)
<PAT合同講演会 河村武明氏 「ありがとうのパワー」 >
竹野中学校、中竹野小学校、竹野認定子ども園のPTAと共同して、河村武明氏の講演会を行いました。小学生や中学生も合わせて140人集まりました。
「ありがとうのパワー」と題して、子どもたちにも分かりやすく話してくださり、柔らかい空気の中で、心も豊かなになったような気がします。
講演会は河村さんが後遺症により口述ができないため、スタッフの方が代読するかたちで行われました。途中には、クイズ形式で質問もされ、子どもたちも積極的に発表する姿も見られました。
ここで、河村武明氏のプロフィールを紹介します。
2001年10月、突然、脳梗塞で倒れられ、48時間後に救出されるものの、失語症と言語障害を被り、「もう死んだほうがましだ」という深い絶望感になったということでした。
しかし、北野たけし氏の言葉に感銘をうけ、むりやりこの障害に「ありがとう」と思い続ける中で、左手で絵が描けることに気づき、「表現者たけ」が生まれたということです。
その活動がマスコミの注目を集め、新聞やテレビ、雑誌などメディアの取材の様子を紹介されました。
現在は、全国での個展、無口な講演会活動を続け、今は「この星に『ありがとう人間』が増えたら明るい星になる」と言う想いで全国500箇所(小学校、中学校、福祉関係は無料)に挑戦中だそうです。
<河村武明氏のポストカード1>
「『ありがとう』を漢字で書くと『有難う』となります。難が有るからありがとう、困難のときこそ、むりやりでも『ありがとう』と思い続けることが大切です」と、河村さんは自身の経験から「ありがとう」の大切さを伝えられました。
<河村武明氏のポストカード2>
また、ありがとうの不思議な力として、これまで芽が出なかった植物に「ありがとう」と言いながら水をあげ続けただけで、芽が出て植物がすごく成長したというエピソードも披露してくださいました。
<河村武明氏のポストカード3>
子どもから大人まで、常に感謝の気持ちを大切され前向きに生きておられる「河村武明氏」の存在そのものに癒やされる気になりました。
自身の障害を個性だととらえて、自分の欠点、短所の『見方』を変えるとその部分が『味方』に変わ話しは、本当に説得力がありました。
<河村武明氏のポストカード4>
そして、このポストカードに書かれている「幸せとは何か」で、話をしめくくられました。
気づいてほしいあなたの 幸せは
目が見えること 耳が聞こえること 話をできること 手が動くこと
足で歩けること 呼吸ができること 心臓が動くこと
つらいこともできること 事故も起こさず大きな病気もせず
何事も特別なことが起きず
なんでもないことがとても幸せなこと
今の幸せを数えたら きっと数え切れない
幸せとは 手に入れるものでなく 望むものでなく 気づくもの
講演会の最後には生徒や保護者の方も含めて全員で「ありがとう」と声に出して10回繰り返し、「ありがとう」のパワーが会場全体を包み込みました。
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