ポプラの話


新田小学校のポプラの話です。 BGMは「ポプラの木のように」です。



学校の運動場に大きなポプラの木があった。
新田小学校のシンボルであった。新田小学校の風景を代表し、
卒業生にも地域の人にも親しまれていた。


ポプラは、平成16年9月の強風を伴った台風で倒れ、
惜しむ声が上がったが、切り刻まれ処理された。



巨大な幹の部分は、学校近辺の造園業者さんにひきとられた。

そして、間もなくやってきた23号台風による激流は、
その幹をおし流してしまった。
(・・・・・言うまでもなく、そのころ地域は大変な状況であった・・・・・)


水が引いた後、ずっと離れた広い「六方たんぼ」にその幹は立っていた。
まるで田んぼに根を張ったかのように。 


それから冬がやってきた。
雪の舞う田んぼに立つ巨大な幹はよく目立ち、
珍しい風景となって、見物に訪れる人もいた。
(・・・・・そのころ、地域も学校も復興にいそしんでいた・・・・・)


春、田植えに支障のあるこの幹は、
再び造園業者さんにより運搬され持ち帰られた。
造園業者さんの事務所の入り口に立てられたその幹は、堂々たる存在感があった。


冬が終わり、暖かくなった。
驚いたことに、この幹から新芽が吹き出し、
だんだんと小さな緑の葉をいっぱい出してきた。
そして、葉は初夏の日差しにきらきら輝いた。

 
倒れ、切られ、水害で流されても、
自らのエネルギーだけで一生懸命生きようとしている。
このことは、人々を感動させた。
事務所の前に多くの人が見に行った。

この幹が、災害に負けない勇気とたくましい復活を告げているように人々は感じた。

10月20日、造園業者さん(集楽園さん)とPTAの協力により、
この幹から取り出した枝を挿し木し、植樹した。

このことは、水害について深く考え、多くの支援に感謝し、
負けずに力強く生きていくことを決意する機会にもなったはずである。










メモリアルデーのために、平成17年10月19日、ポプラから挿し木ができるよう準備しました。